何処其処
どこそこ
代名詞
標準
such-and-such a place
文例 · 用例
いくら経験だと申して、何処其処の山で道に迷ったとか、或は又何処其処の海岸で寄宿をしたとかいうような談は、文章にでも書いて其の文章に詩的の香があったらば少しは面白いか知れませぬが、ただ御話し仕たって一向おかしくもない事になりますから申し上げられません。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
それでずっと後になっては、何処其処の長が家といえば、娼家というほどの意味にさえなった位であるが、初めは然程に堕落したものでは無かったから、長の家の女の腹に生れて立派な者になった人々も歴史に数々見えている。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
つまり負けたらば、何処其処の寺には宝物が沢山あるから、それを奪って遣すべしと云ったやり方である。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
でも考へて見れば、そんな事は別に、をかしがらずにはゐられない事でも何でもありませんでした、何故なら、私達は子供の時分からよく、何処其処のお母さんは盗まれて来たのだとか、何処の娘が盗まれたとか、何処の娘を盗み出してゆくのだとか云ふ話は聞き馴れてゐるのですから。
— 伊藤野枝 『嫁泥棒譚』 青空文庫
さうして時々、家に来る人々が百歳が制服制帽で何処其処を歩いて居たと珍らしさうに話すのを聞くと、彼等は隠し切れない喜悦の感情を顔に表はした。
— 池宮城積宝 『奥間巡査』 青空文庫
それから自分は二十六日には朝何時に家を出て、何処其処に行って何用を弁じて、何時何十分頃に宅に帰っとると云う事が詳しく書いてある手紙を裁判所に出して下さい。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
そこでは並んでいる人同士で汽車の混む話から、何処其処を何時に出るのが割合に空いているとか、あの汽車は混むとか、あの汽車は比較的早いとか、色々評をしている。
— 宮城道雄 『雨夜の駅』 青空文庫
臨終にぶっつかったり、学校の話を聞かされたりしては、いい加減くさるよ」 私達は、郊外に行きたいという話や、何処其処の喫茶店が珈琲を値上したのは怪しからんとか、又、女の生理についていろいろ話をした。
— 梅崎春生 『風宴』 青空文庫
作例 · 標準
彼の話は、どこそこの店で、誰が、何を、という具体性に欠けていた。
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どこそこの誰かが言っていた、というような曖昧な情報では判断できない。
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彼はいつも、どこそこへ行って、これこれをしてきたと自慢する。
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