一定額
いっていがく
名詞
標準
文例 · 用例
元締めに週一定額の上がりを納める決まりで、それを越える分はいくらでも自分の取り分。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
その約束は木下との間にかわされていて、伸子はモスクへまた一定額の金を送っておいてくれるようにたのんだ。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
しかし国の純貨幣所得、すなわち租税が支払われ享楽品が取得される資金は、現実の人口を維持し、それに享楽品や奢侈品を供給し、かつ一定額の課税を支持するに、以前よりも遥かにより適するであろう。
— PRINCIPLES OF POLITICAL ECONOMY AND TAXATION 『経済学及び課税の諸原理』 青空文庫
人間社会では一度ある手段によって、一定額の財産を造っておきさえすれば、自分の一代はもとより未来永劫幾百代の末までも働かずに食うてゆくことができて、なおその上に財産が追々殖えるということを、他の動物らが聞き知ったならば、いかに不可思議に感ずるであろうか。
— 丘浅次郎 『動物の私有財産』 青空文庫
彼は元商人だったが、前もって定めておいた一定額の財産を儲けるとただちに、きっぱりと仕事をよしてしまったのだった。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
またM・クラッススとQ・ホルテンシウスとは、その権勢を見こまれて、ある外国人から偽の遺言書の相続人の一人となり、それぞれ一定額の遺留分を受けたらどうかと勧められると、自らその偽造には関係していないというだけで良心を満足させ、そこから若干の利益を受けることはあえてこれをこばまなかった**。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
けれども、それ以後の私の個人的費用について、彼は一定額の手当てにしようと主張し、私も安らぎを得たかったので、それを甘んじて受けました。
— Le Pere Goriot 『ゴリオ爺さん』 青空文庫