鵜の目鷹の目
うのめたかのめ
表現名詞
標準
eyes of a predator
文例 · 用例
」どうも気になつて落ちつかないので、たうとう私は、Mさんからその本を借りて、いい加減にぱつと開いて、その箇所を鵜の目鷹の目で読みはじめた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
――覆盆子といへば、今が丁度出盛りの、ついそこらの草の間にもこつそりと稔つてゐまいものでもあるまいと、私は鵜の目鷹の目で草を掻き分けて見たが、一粒も見當らなかつた。
— 薄田泣菫 『旋風』 青空文庫
おれ達が鵜の目鷹の目で騒いでも知れねえ筈よ、相手は遠い長崎の果てに飛んでいたのだ」 云いかけて、吉五郎は俄かに表へ耳をかたむけた。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
」大雅と錦の袋 近頃考古学の知識が一般に弘まるにつけて、古い民族の遺蹟だと言ひ伝へられた地方へ行くと、物好きな蒐集家が鵜の目鷹の目で、石器の破片か何かを嗅ぎまはつてゐるのをよく見かける。
— 初出未詳 『茶話』 青空文庫
さうして鵜の目鷹の目であらを見出し室長の佐伯に注進した。
— 嘉村礒多 『途上』 青空文庫
」と、ノズドゥリョフは語を継いで、「おれは実のところ、ずいぶん前から、こういうブルドックを鵜の目鷹の目で探していたんだよ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
知識ある者が他人の欠点を鵜の目鷹の目で探し廻る。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
昔の長崎奉行所なら一目でそれと分る切支丹祭具で、捕吏達が鵜の目鷹の目嗅ぎまはつてゐた品々だつたが、最後の潜入からわづかに六十数年、十字架の何たるかまで分らないほど切支丹に縁遠い時世になつてゐた。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
作例 · 標準
例句