黄帽
こうぼう
名詞
標準
文例 · 用例
翁は、頭なりに黄帽子を仰向け、髯のない円顔の、鼻の皺深く、すぐにむぐむぐと、日向に白い唇を動かして、「このの、私がいま来た、この縦筋を真直ぐに、ずいずいと行かっしゃると、松原について畑を横に曲る処があるでの。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
古教派は世に赤帽派といわれて、新教派は黄帽派といわれて居る。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
しかし、わたしはそれの世話をした仙人を、見かけこそうす汚いが霊まで垢のついている人物とは思わなかったし、それにこの黄帽子インコという種類は、一般に質のいい鳥だという事も知っていたものですから、わたしは一日や半日ではまた落胆しませんでした。
— 佐藤春夫 『オカアサン』 青空文庫