蹴込む
けこむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
標準
to kick (something) into
文例 · 用例
滅多矢鱈に追い込み蹴込むと。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
「飛ばせ」とシーワルドが踵を半ば馬の太腹に蹴込む。
— 夏目漱石 『幻影の盾』 青空文庫
(斬ってかかる)時次郎 (皆を相手に抜刀をせず争闘し、苫屋の外は悉く泥田へ投込み蹴込む)この野郎(苫屋を押えつけ)親仁さん。
— 長谷川伸 『沓掛時次郎 三幕十場』 青空文庫
それを手早く掻き集めて黄金の地金といっしょに、陣羽織にくるむと、穴の中へ犬の死骸でも蹴込むように、ずしーんと落した。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
そのつれあひのひとの弱さが齒がゆかつたし、それへつけこむ葉藏の兄も兄だ、と相變らずの世間の話として聞いてゐたのである。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
新井田氏の玄関によろけこむと、渡瀬は拳固で涙と鼻水とをめちゃくちゃに押しぬぐいながら、「奥さあん」 と大声を立てて、式台にどっかと尻餅をついた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
それを聞くと子供はつけこむやうに殊更声を曇らしながら身悶えした。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
それが向こうに行くと吸い込まれたように砂の盛れ上がった後ろに隠れて、またその先に光って現われて、穏やかなリズムを立てて寄せ返す海べの波の中に溶けこむように注いでいた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
標準
to make a (financial) loss