藩々
藩々
名詞
標準
文例 · 用例
右については、かねて御沙汰のとおり、すべて万国公法をもって御交際遊ばされ候儀につき、一同心得違いこれなきよう、藩々においても厳重取り締まりいたすべく仰せいだされ候事。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
そこで藩々の役人等は、互に相済まぬというので青年を戒めたが、その当座は止めていても、ほとぼりが醒めるとまた始めた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
けれども幕府や藩々の枢要の人達は油断なく戦備を整えるのであった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
幕府からは奏者番や御使番が藩々の屋敷を見舞った。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
留守居という役は、他の藩々の留守居と交際をせねばならぬ、そしてその交際の場所は京都では祇園町であるので、家禄の増高の外に交際費も貰うのであるが、それでもこの役は結局いくらか借財が出来ると覚悟せねばならなかった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
こういう次第で、ウカと近づいてはいかず、近づくにはむつかしい作法がいるというので、藩々からはとかく京都に対しては敬遠主義を取っていた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
こういう事は前にもいった川止などと共に、街道筋の藩々の為すがままに任せてあったから、いかなる大名といえどもその歩かされるままの道を歩かねばならぬのであった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
依てこの脱走も挫折して事止みとなったが、その後、徳川家初め他の藩々も段々と恭順を表された形勢からいえば、これは我藩に取っては幸であったのだ。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫