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矢継ぎ

やつぎ
名詞
1
標準
文例 · 用例
男達が其処に停ち止まったアイリスの傍まで駈けつけた途端に、振り向いたアイリスは、右の人差指を延ばして矢継ぎ早やにワルトンとジョーンの心臓部を目がけて突いた。
岡本かの子 決闘場 青空文庫
料理場は口を引結んで弾丸を矢継ぎ早やに詰め代える塹壕の光景になった。
岡本かの子 食魔に贈る 青空文庫
ガリレー、トリツェリ、ヴィヴィアニ、オットー・フォン・ゲーリケ、フック、ボイルなどといったような人がはなはだ粗末な今から見れば子供のおもちゃのような道具を使って、それで生きた天然と格闘して、しかして驚くべき重大な画期的実験を矢継ぎばやに行なったのがそもそもの始まりである。
寺田寅彦 量的と質的と統計的と 青空文庫
いつでもここで四時間の以上もむだにせにゃならんのですて」 田川夫人がますますせき込んで、矢継ぎ早にまくしかけようとするのを、事務長は事もなげに軽々とおっかぶせて、「それにしてからがお話はいかがです、部屋で伺いましょうか。
有島武郎 或る女 青空文庫
こののんき坊のおれまでがいらん気をもませられるで……」「そりゃうそです」 葉子は顔をおおうたままきっぱりと矢継ぎ早にいい放った。
有島武郎 或る女 青空文庫
電車がピストン・ロットのように、右から左へ、左から右へと、矢継ぎ早に掠めて行った。
佐左木俊郎 青空文庫
この大あたりに味をしめて、歌舞伎座では矢継ぎ早に十一月興行の蓋をあけた。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
妻は、一言でも言葉を止絶らせたならば彼が再び眠つてしまふことを怖れて、彼が返事をせずには居られない問ひを考へて、矢継ぎ早やに放たなければならなかつた。
牧野信一 F村での春 青空文庫