往なす
いなす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to parry
文例 · 用例
」 「先刻も武井の児分衆が来て訊ねていなすったが……誰だか判んねえ」 「斬る前に名乗らなかったのかな」 「俺の見た時はもう斬合がはじまっていたんだ。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
)そうしてかいて見ようと思いなすったの。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
でも、彼女の一家の生活を支えるには、あまりに金を持っていなすぎる。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
寒天みたいなすきとおしてそらも見えるようなものがたくさん落ちているからそれをひろってはいけないよ。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
その後について和尚は例の小さな円い眼に力を入れて※開しながら、 膝まで水が来るようだと歩けんからノ、早く御身繕いなすって。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
黄いろな藁の酒は尽きやうが、もっときれいなすきとほった露は一ばんそらから降りてくる。
— 宮沢賢治 『ポランの広場』 青空文庫
「Mさんが駈けこんで来なすって、お前たちのことをいいなすった時には、私は眼がくらむようだったよ。
— 有島武郎 『溺れかけた兄妹』 青空文庫
ひとえに獣にとお思いなすって、玉のごときそのお身体を、砕いて切っても棄てたいような御容子が、余りお可哀相で見ておられん。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
作例 · 標準
ベテランの政治家は、野党からの厳しい追及を巧みにかわし、のらりくらりといなした。
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彼は体格の勝る相手の突きを、柔らかい動きで軽く右にいなした。
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客からのクレームに対し、店長は感情的にならず、冷静な態度でうまく往なしていた。
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