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名詞
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標準
文例 · 用例
民子は僕に包を渡してからは、自分の手のやりばに困って胸をでたり襟をでたりして、下ばかり向いている。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
父の一昨年うせたる時も、母の去年うせたる時も、心からの介抱に夜るも帯を解き給はず、咳き入るとては背をで、寐がへるとては抱起しつ、三月にあまる看病を人手にかけじと思し召の嬉しさ、それのみにても我れは生涯大事にかけねばなるまじき人に、不足らしき素振のありしか。
樋口一葉 軒もる月 青空文庫
みよ すべての美しい寢臺の中で 娘たちの胸は互にやさしく抱きあふ心と心と手と手と足と足とからだとからだとを紐にてむすびつけよ心と心と手と手と足と足とからだとからだとをでることによりて慰めあへよこのまつ白の寢臺の中ではなんといふ美しい娘たちの皮膚のよろこびだなんといふいぢらしい感情のためいきだ。
萩原朔太郎 青猫 青空文庫
「侘び」の心境するものは、悲哀や寂寥を体感しながら、実はまたその生活を懐かしく、肌身に抱いて沁々と愛している心境である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
「侘び」は決して厭世家のポエジイでなく、反対に生活を愛し、人生への懐かしい思慕を持ってる楽天家のポエジイである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
藪入りの寝るやひとりの親の側   太祇 には、蕪村自身のうら侘しい主観を通して、少女に対する無限の愛と切憐の情が語られている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
結局それは、夫人の強硬な反対によって中止されたが、後でそれが有名な化物屋敷と解った時、夫人がほッと胸をでおろしたとは反対に、ヘルンは大変失望して、『ですからなぜ、あの家住みませんでしたか。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
それを見る人はその枝の一本々々をしみ/″\とでゝやりたくなるだらう。
有島武郎 青空文庫