万感
ばんかん
名詞
標準
flood of emotions
文例 · 用例
欣弥 (顔を上げながら、万感胸に交々、口|吃し、もの云うあたわず。
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
白糸の胸中は沸くがごとく、焚ゆるがごとく、万感の心を衝くに任せて、無念|已む方なき松の下蔭に立ち尽くして、夜の更くるをも知らざりき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
」「ああ」 かく纔に応ふるのみにて、母は自ら湧せる万感の渦の裏に陥りてぞゐたる。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
辱むべきか、悲むべきか、号ぶべきか、詈るべきか、責むべきか、彼は一時に万感の相乱れて急なるが為に、吾を吾としも覚ゆる能はずして打顫ひゐたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
いはれは兎も角、心懐の蕭条たる胸にうつる見渡す限りの晩秋の谿間から私は、こんこんとして尽きせぬ万感を誘はれて、眼がしらさへも沾みさうであつた。
— 牧野信一 『風流旅行』 青空文庫
自分は其翌日万感を抱いてこの修羅の巷を去つた。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
久しく便りをする間もなく張り切つてゐた所為か、稍ともすれば感情的な言葉が綴られてゐるのを――とおもふにつけ胸中の万感は到底言葉には現しきれぬ渦巻であるのみだつた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
ある時は万感一時に胸に塞がって涙は淵を為して居る。
— 正岡子規 『恋』 青空文庫
作例 · 標準
卒業式では、恩師の言葉に万感がこみ上げ、涙が止まらなかった。
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長年の努力が実を結び、優勝旗を手にした選手たちの胸には万感が去来した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
故郷を離れる日、駅で見送る家族の顔を見て万感が込み上げてきた。
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ウィキペディア
『万感』は、ヒカシューの13枚目のアルバム。2013年12月12日にMAKIGAMI RECORDSより発売。
出典: 万感 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0