砒素
ひそ
名詞
標準
文例 · 用例
中学校の四年生のあのときの旅ならばけむりは砒素鏡の影を波につくりうしろへまっすぐに流れて行った。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
殊にその青いときは、まるで砒素をつかった下等の顔料[※2]のおもちゃじゃないか。
— 宮沢賢治 『ガドルフの百合』 青空文庫
楢雄にはその本はばかに難解だつたが、しかし楢雄はミーチャやインを真似たのつそりした態度がやがて表面に現はれて来て、そしてある夜楢雄は砒素を飲んだ。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
いづこにかうち狂ふ※オロンよ、わが唇よ、身をも燬くべき砒素の壁夕日さしそふ。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
……それではあんなに色が白いのは牛乳のように……」「仏蘭西の砒素鉄剤を召していらっしゃるのです」「ヒソテツ?
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
石は皆砒素を服せる色にして河原寂しき山の暁 上野原を流れる桂川の河原である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
砒素を毎日少しづつ呑むと肌の色艶がよくなつて若返るといはれ、欧洲の女優などが試みるさうである。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
砒素を服した様な色だといへば少し心持が出る。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫