霊巖
れいいわお
名詞
標準
文例 · 用例
が、この川を向うへ渡つて、大な材木堀を一つ越せば、淨心寺――靈巖寺の巨刹名山がある。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
いまの墓地の樣子で考へると、ぬれ佛の彌陀、地藏菩薩が、大きな笠に胡粉で同行二人とかいて、足のない蟹の如く、おびたゞしい石塔をいざなひつゝ、あの靈巖寺の、三途離苦生安養――一切衆生成正覺――大釣鐘を、灯さぬ提灯の道しるべに、そことも分かず、さまよはせ給ふのであらうも存ぜぬ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
それでもまだ究める「道」に對しては、これでいいと安んじないで、六十をこえた後まで、熊本市外の靈巖洞へ通つて座禪をしたり、燈下に著述をしたり、苦念したりしてゐたのだつた。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫