落書
らくしょ異読 おとしがき
名詞
標準
historical graffiti
文例 · 用例
筆を執っても原稿用紙の隅に自分の似顔画を落書したりなどするだけで、一字も書けない。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
枯枝を拾いて砂に嗚呼忠臣など落書すれば行き来の人吾等を見る。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
机の前に坐って傍の障子を見ると、姪がいつの間にか落書したのであろう、筆太に塗りつけた覚束ない人形の絵が、おどけた顔の横から両手を拡げている。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
處處に落書のある、よごれた白壁、或る窓の毀れた硝子のあとには新聞紙を貼つてあつたりした。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
曲りたるもの、直なるもの、心の趣くままに落書したり。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
手なる鉛筆の尖を甞めて、筒服の膝に落書しながら、「無責任?
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
」 葉藏はさう呟きつつ、枕元に散らばつてある木炭紙をいちまい拾ひあげ、仰向に寢たままでそれへ落書をはじめた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
」葉藏は平氣なおももちを裝つてさう答へ、落書した木炭紙を小菅のはうへ投げてやつた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
作例 · 標準
京都の二条城には、幕末の志士たちが残したとされる落書が今も保存されている。
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「この落書は、当時の庶民の生の声を知るための貴重な歴史資料として扱われている」
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寺院の柱に刻まれた古い落書を解読することで、巡礼者たちの当時の様子が浮かび上がる。
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標準
scrawl
作例 · 標準
公園のベンチに書かれた心ない落書を見て、地域住民がボランティアで清掃を行った。
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「トイレの壁に落書をするのは、他人の迷惑になるから絶対にやめなさい」
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彼はノートの隅に落書を描くのが癖で、授業が終わる頃には余白が埋まってしまう。
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ウィキペディア
歴史学や民俗学における落書(らくしょ、おとしがき)とは、政治風刺、政治批判、揶揄の目的で人々の目に触れる場に匿名掲示・配布される文書のこと。特に詩歌形式の落書は落首と呼ばれた。また、悪戯書きなどの意味で用いられる落書き(または楽書き)は、落書が変化したものであるが、本来のそれとは意味が異なり、明確に区別されている。
出典: 落書 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0