取っ組み合う
とっくみあう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to grapple with (each other)
文例 · 用例
縦横に吹きまく風が、思いのままに海をひっぱたくので、つるし上げられるように高まった三角波が互いに競って取っ組み合うと、取っ組み合っただけの波はたちまちまっ白な泡の山に変じて、その巓が風にちぎられながら、すさまじい勢いで目あてもなく倒れかかる。
— 有島武郎 『生まれいずる悩み』 青空文庫
喧嘩と言っても、打つとか殴るとか、取っ組み合うとかいうのではなく、ただの言い争いにすぎませんでしたし、それも短い間のことで、あとはお二人とも黙りこんでおしまいになりました。
— 豊島与志雄 『花子の陳述』 青空文庫
」 バタバタと五六人が取っ組み合う。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
或いは、獲物を投げて、取っ組み合う。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
罵倒する声やとっくみあう物音が聞こえました。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
」と まどわくと とっくみあう シンプキン、 そのうち なかの ネズミさんたちが ぴょんと とびあがって、 みんな いっせいに ちゅうちゅうと さわぎだします。
— THE TAILOR OF GLOUCESTER 『グロスターのふくやさん』 青空文庫
二、三人のからだが廊下にころがって、くんずほぐれつ、とっくみあう音。
— 江戸川乱歩 『奇面城の秘密』 青空文庫