絶東
ぜっとう
名詞
標準
文例 · 用例
であるからヨセフ老帝は薄命だと云はれるのである、自身の居る窓の下に旅人の煙草の吸殻を捨てさせるなどとは憐むべきである、絶東の米何だけの威をもよう張らないのであると米何は思つて居るかも知れません。
— 與謝野晶子 『遺書』 青空文庫
生命をなげうち絶東の異域へ単身布教に赴いて行く偉僧の上陸をわが目でしかと見届けるためであつた。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
絶東の国へ大志を立てゝ潜入、その情熱のすべてのものを傾けつくして告げ訴へて尚かつその志を達することの出来なかつたシローテだつたが、幽閉五年、けなげな信徒を得たのであつた。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
オルガンチノは地球儀をとりあげ、伊太利を指して、之は自分の生れた故国であるが、はらからを棄て、万里の海を越えて知るべもない絶東の異域へ来るからには、元より生命はすてゝゐる。
— 坂口安吾 『鉄砲』 青空文庫
而して或る意味に於いて絶東の一端に、再び歐洲の再現を見出すかも知れない。
— 濱田耕作 『埃及雜記』 青空文庫
佛蘭西革命やルウソオの「民約篇」が絶東に及ぼした影響は存外烈しかつた。
— 蒲原有明 『創始期の詩壇』 青空文庫
而して今まさに絶東の日本帝国がこの七大国に加わって、第八国にならんとする時であるから、このたびの戦いは日露のみで解釈は出来ない。
— 大隈重信 『東亜の平和を論ず』 青空文庫
将来に於てもこの絶東に於ては、日本が平和を保つの任に当らなければならぬ。
— 大隈重信 『東亜の平和を論ず』 青空文庫