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真言秘密

しんごんひみつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
吾々人間の浅墓な智慧などでは到底いつまでたっても究め尽せないほど不思議な真言秘密の小宇宙なのである。
寺田寅彦 烏瓜の花と蛾 青空文庫
われわれ人間の浅はかな知恵などでは到底いつまでたってもきわめ尽くせないほど不思議な真言秘密の小宇宙なのである。
寺田寅彦 からすうりの花と蛾 青空文庫
私は仏様がお禁じになりました真言秘密の法も陛下には御伝授申し上げました。
薄雲 源氏物語 青空文庫
真実、珈琲から珈琲の煙が立つやうに内心の深みから素直に心の吐息を掻き立たせてその融合渾沌のさかひに怪しい芸術の矜持と魔力とを物静かに薫らし得る純一な詩人の歓会はまた何にもかへがたい真言秘密の妙諦である。
北原白秋 桐の花 青空文庫
真言秘密の祈祷を受けに、弟上人のからだの暇を見てはこっそり通ったのが、とんでもないうわさの種になったんでござりましょうというんですよ。
開運女人地蔵 右門捕物帖 青空文庫
そこで拙僧は望み通りに、真言秘密の御祈祷をしてやって、出て来た孩児はこれこれの処に埋めなさい……とまで指図をしておいたが……それがソレ……その骨じゃ。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
「婆輸駄薩婆輸度※」 これこそ真言秘密の中「浄三業印」であって、彼は繰り返し五遍唱えた。
国枝史郎 蔦葛木曽棧 青空文庫
いやいや決して東洋流の蟇の妖術、蛇の妖術、もしくは真言秘密の術、さようなものではござらぬて、これから愚僧が何をするか、ゆるゆるそこでご覧なさるがよい」 こう云いすてるとオースチン師は、端然と形を改めて、白虎太郎の正面へグイと膝を進めたのである。
国枝史郎 蔦葛木曽棧 青空文庫