馬穴
バケツ
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標準
bucket
文例 · 用例
裏口からじゆんが馬穴に水を入れて、下げて入つて來た。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
縁側には、七輪や、馬穴や、ゆきひらや、鮑の植木鉢や、座敷は六|畳で、押入れもなければ床の間もない。
— 林芙美子 『風琴と魚の町』 青空文庫
彼女は急にせわしそうに、台所に立って行くと、馬穴をさげて井戸端へ水を汲みに出た。
— 林芙美子 『魚の序文』 青空文庫
「そんなにゴタゴタしないで、風呂敷へでも包んでしまえよ」「ええでもこうやって、馬穴をさげて行こうかと思っているのよ」 私達が初めて所帯を持った二階借りの家から、その引越し先の屋敷跡へは、道程から云うと、五丁ばかりもあったであろう。
— 林芙美子 『清貧の書』 青空文庫
なか子は、打水をするやうな様子をして、家主の神さんや、問屋の番頭が来はせぬかと、冷々しながら屑屋が帰へつて行くまでは、馬穴をさげて溝板の上をざぶざぶ濡らして歩いてゐた。
— 林芙美子 『朝夕』 青空文庫
何処へも行けやしないし馬穴持つて逃げたら、お父さんつてばね、あの時になつて、私を橋の上から突きおとしたンですからね」 継母はばらばらと涙をこぼして、忍び泣きをしてゐる。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
より江はつまらなそうに、店先へ出て、店に並べてある笊や鍋や、馬穴なぞを、ひいふうみいよおと数えてみました。
— 林芙美子 『蛙』 青空文庫
小僧ッ、馬穴をやるから足を洗って その鉄梯子から上って来な」 ガレージの隅がほのあかるくなった。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫