横飛び
よことび
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
jumping sideways
文例 · 用例
右手の車庫のトタン屋根に雀が二羽、一羽がちょんちょんと横飛びをして他の一羽に近よる。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
」 と何か言いたそうに、膝で、もじもじして、平吉の額をぬすみ見る女房の様は、湯船へ横飛びにざぶんと入る、あの見世物の婦らしい。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
――私は下駄を引ずつて横飛びに逃出した。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
」「や、」と横飛びにどたりと踏んだが、その跫音を忍びたそうに、腰を浮かせて、同一処を蹌踉蹌踉する。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 と謂うと斉しく、まだ酒のある茶碗を置いた塗盆を、飛上る足で蹴覆して、羽織の紐を引掴んで、横飛びに台所を消えようとして、「赤いか、」 お蔦を見向いて面を撫でると、涼しい瞳で、それ見たかと云う目色で、「誰が見ても……」と、ぐっと落着く。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
新子は引き止める口実もなく、何もいうこともないのに、このまま別れるのが、何となく悲しく、別れるにしても、お互に心をいたわりながら別れたいと思うと、今五分でも十分でも、話がしたく、ズンズン扉口の方へ歩き去る美沢の後を追うて、横飛びに戸外へ飛び出すと、男の足早く、もう五、六間も歩き去っていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
ジョンジョンと言って呼ばれると犬は喜んで横飛びに飛んで行って彼女の前垂に飛びついていたのである。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
店をはずれて、ひょろひょろとした柳で仕切った、その門を見ると、小児が遊んでいたらしく、めんこが四五枚、散に靴脱ぎのたたきの上へ散って、喇叭が一ツ、式台に横飛び。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
標準
running hurriedly (with one's body bent forward)