幻辞.com

河底

かてい
名詞
1
標準
文例 · 用例
夜明前には奥漢鉄路で捕えられた二百名からの党員が銃殺されて、珠江に投げ棄てられた死体が河畔の摩天楼の下に櫛比して河底に埋もれ、蛋民によって水葬されたのだ。
吉行エイスケ 地図に出てくる男女 青空文庫
さて某は僕を從へ我家をさして歸る途すがら曩に雲飛が石を拾つた川と同流に懸つて居る橋まで來ると、僕は少し肩を休める積りで石を欄干にもたせて吻と一息、思はず手が滑つて石は水煙を立て河底に沈んで了つた。
國木田獨歩 石清虚 青空文庫
それは偶然規則的な図案になって大河底を流れ下る氷の渦紋のようにも見えた。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
きょうはいい塩梅に船もそう混まないで、引潮の岸の河底が干潟になり、それに映って日暮れ近い穏かな初冬の陽が静かに褪めかけている。
岡本かの子 河明り 青空文庫
太陽は見透す瞳を八方に向けてレミンカイネンが冥府の中に黒く流れる河底に白骨となって横わっているのを照し出してやりました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
母はそれでわが子の骨を冥府の河底から一つ/\拾い上げ、河原の小石の上で根気よく接ぎ合せました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
幸いそれは、私自身の精神胎内の出来事ですから、レミンカイネンの骨を母親が冥府の河底より掬い纏めたよりも遥に纏め易くあります。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
此の城の地下道はロアール河の支流の河底を深く潜って二里も先きの城に連がって居ります。
岡本かの子 母と娘 青空文庫