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箒星

ほうきぼし
名詞
1
標準
文例 · 用例
英雄豪傑は赤い星、美人才女は美しい星、兇悪の人は箒星、平凡の人は糠星や見えないやうな星、をかしな人は夜這星なんて、そんな馬鹿気た事が何処にありませう。
幸田露伴 運命は切り開くもの 青空文庫
それらを思い出しても、敬太郎から見ると、すべて森本の過去には一種ロマンスの臭が、箒星の尻尾のようにぼうっとおっかぶさって怪しい光を放っている。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
とほくの沖合には、ずらりと列をつくつた、烏賊釣舟の燈が、ちやうど電気玉をならべたやうにみえ、そして、茂作の屋根の上のあたりの空には、きれいな金色の尾をひいた箒星がひとつ、きらきらと光つてをりました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
そして前夜のやうに美しい月夜で、とほくの沖合には烏賊釣の燈がならびきれいな金色の尾をひいた箒星がひとつ、茂作の家の空に、きらきらと光つてゐるばかりでした。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
『これは、これは美しい箒星のお姫さま』 茂作は思はず、雲の上の天女をみあげながら叫びました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
それはその美しい天女がふさ/\とした金の毛の三|間柄もあるやうな長い箒をもつてゐましたので、すぐに箒星のお姫さまと思つたのでありました。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
茂作の思つたやうに、天女は箒星であつたのです。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
箒星は、屋根の上の茂作の声に、びつくりして雲にのつて、たかく空にのぼりながら、『わたしは、煙草の匂ひが嫌ひです。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫