弁証法的
べんしょうほうてき
形容動詞
標準
dialectic
文例 · 用例
ジャズや弁証法的唯物論のはやる都会でも、朝顔の鉢はオフィスの窓に、プロレタリアの縁側に涼風を呼んでいるのである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
たとえばエイゼンシュテインはその「映画の弁証法」において、プドーフキンらのモンタージュ論の基礎的概念を批評し、これに代わるべき弁証法的モンタージュ論を提出し、のみならずこれに基づいた作品をこしらえようとした。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
これはむつかしい問題であるが、私見によると、二つの対象が対立して、それが総合的に一つの全体を完了する、いわば弁証法的とでも言われる形式を備えるのが「切れる」の意味であるらしく思われる。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
観念的だとか弁証法的だとか、妥協を知らぬ過激な議論をやっていたものである。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
私はまだ遺憾ながら同氏の論文を読んでゐないが、伝へ聞くところによると同氏の論文は、マルクス主義的、即ち弁証法的唯物論の立場からなされた、堂々たる述作であるといふことである。
— 平林初之輔 『エミイル・ゾラの文学方法論』 青空文庫
この関係は政治と芸術との弁証法的統一といふやうなあいまいな言葉で説明してうつちやつておくべきものではない。
— マルクス主義文学理論の再吟味 『政治的価値と芸術的価値』 青空文庫
彼の物の見方が弁証法的唯物論の基準に従っている点である。
— 平林初之輔 『昭和四年の文壇の概観』 青空文庫
一〇 「文学派」の発生 功利主義に対する、反功利主義、形式主義に対する内容主義、これは、文学の弁証法的進化をつらぬく核心であるといえよう。
— 平林初之輔 『昭和四年の文壇の概観』 青空文庫
作例 · 標準
哲学の講義では、弁証法的な思考法が中心的に扱われた。
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現代社会の複雑な問題を理解するには、弁証法的な視点が必要だ。
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彼の分析は、弁証法的な矛盾の展開を巧みに捉えていた。
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