下枝
したえだ異読 したえ・しずえ
名詞
標準
lower branches of a tree
文例 · 用例
――堯が模ねをやめると、愛想もなく、下枝の間を渡りながら行ってしまった。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
そして片っぱしからぱちぱち杉の下枝を払ひはじめました。
— 宮沢賢治 『虔十公園林』 青空文庫
そして片っぱしからぱちぱち杉の下枝を払いはじめました。
— 宮沢賢治 『虔十公園林』 青空文庫
茶屋の際の葉柳の下枝を潜って、ぬっくりと黒く顕われたのは、鬣から尾に至るまで六尺、長の高きこと三尺、全身墨のごとくにして夜眼一点の白あり、名を夕立といって知事の君が秘蔵の愛馬。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
落葉松の下枝は、もう褐色に変っていたのです。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
叔母には下枝、藤とて美しき二人の娘あり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
されば巨万の財産を挙げて娘の所有となし、姉の下枝に我を娶わせ後日家を譲るよう、叔母はくれぐれ遺言せしが、我等の年紀の少かりければ、得三は旧のまま一家を支配して、己が随意にぞ振舞いける。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
昨日の栄華に引替えて娘は明暮不幸を喞ち、我も手酷く追使わるる、労苦を忍びて末々を楽み、たまたま下枝と媾曳してわずかに慰め合いつ、果は二人の中をもせきて、顔を見るさえ許さざれば垂籠めたる室の内に、下枝の泣く声聞く毎に我は腸を断つばかりなりし。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
作例 · 標準
庭師は、通路の邪魔にならないように、庭木の低い枝を刈り込んだ。
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雪の重みで、公園の木々の下枝が地面につきそうになっていた。
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下枝が密集していて、森の奥までは光が届きにくい。
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