仄めく
ほのめく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to be seen dimly
文例 · 用例
深張の涼傘の影ながら、なお面影は透き、色香は仄めく……心地すれば、誰憚るともなく自然から俯目に俯向く。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
雷火にゆがむ土いろの冷き片頬に血の雫――濡れて仄めく一輪の紅きなでしこ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
深張の涼傘の影ながら、尚ほ面影は透き、色香は仄めく……心地すれば、誰憚るともなく自然から俯目に俯向く。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
低くなつた北岸の川原にも、円葉楊の繁みの其方此方、青く瞬く星を鏤めた其|隅々には、暗に仄めく月見草が、しと/\と露を帯びて、一団づゝ処々に咲き乱れてゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
低くなつた北岸の川原にも、圓葉楊の繁みの其方此方、青く瞬く星を鏤めた其隅々には、暗に仄めく月見草が、しと/\と露を帶びて、一團づゝ處々に咲き亂れてゐる。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
唯、どこかで蒼鷺の啼く声がしたと思つたら、蔦葛に掩はれた木々の梢に、薄明りの仄めく空が見えた。
— 芥川龍之介 『沼』 青空文庫
天才の飛躍性は、後世の芸論に合ふ合はぬよりは、まづ先代から当代に亘つて、社会の行くてに仄めく暗示を掴むことであり、或は又新らしい暗示を世の中に問題として残す力を言ふのである。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
王女としては恐らく、それくらゐの推量は立派についてゐて、それが知らず知らず一種の雰囲気として時たま彼女のほとりに仄めくことがあり、ますます大海人を煙たがらせるやうな結果になつてゐるのかも知れなかつた。
— 『白鳳』第二部 『鸚鵡』 青空文庫
作例 · 標準
霧の中から、かすかな人影がほのめいた。
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絶望的な状況でも、希望の光がほのめいた。
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暗闇の中で、遠くの光がほのめき始めた。
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