放ち遣る
はなちやる
動詞
標準
文例 · 用例
滄海波遥なる彼邦に吾が児を放ち遣ることは、明日をも知らぬ老いた母に取っては気の楽なことでは無かった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
しかし五百は夫が吉原に往くことを罪悪としているのを知っていて、恒善を放ち遣ることが出来ない。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
しかし譜代の若党や老婦にして放ち遣るに忍びざるものもある。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
何故というに、もし成善が母と倶に往こうといったなら、藩は放ち遣ることを聴さなかったであろう。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫