に引き換え
にひきかえ
表現
標準
in contrast to ...
文例 · 用例
娘 ――只今の頼母しきお言葉に引き換え、そのお気色はどうした事で御座います。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
どこでもそうだが、今の主人も、表の派手な人に引き換え、内に詰めるだけ詰める方で、夜座敷から帰って来ても、夜食に大抵|古沢庵の二|片か三片で、昼も、たまに小猫の食べるほどの鮭の切身の半分もつけば奢った方で、朝の味噌汁の冷え残りか、生揚げの一ひらで済ますという切り詰め方であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
道々も漠然として居る私達側に引き換え、何か非常に海岸に目指すもののある期待に赫子も麻川氏も弾んで居るらしく見える。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
想えばここを去りし時の淋しく悲しかりしに引き換えて、今は多くの人々に附き纏われ、賑々しくも帰れることよ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
父の定吉も妹娘のお住も正直者であるのに引き換えて、お歌は肩揚げのおりないうちから親のもとを飛び出して、武州、上州、上総、下総の近国を流れ渡っていた。
— 地蔵は踊る 『半七捕物帳』 青空文庫
」 来た時に引き換えて、帰る時には兼好もあるじ顔して竹縁の端まで見送って出ると、「なよ竹の」を懐中に秘めた若い女は、ゆう日をうしろにして都の方へたどって行って、蝶のような笠の影は尾花の末に遠く隠れてしまった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
それに引き換えて水夫長の矢島五郎君は、船長も驚いている程の凄腕なんだが、年はまだ二十九歳の所謂例の「若僧」と言われた部類に属しとる。
— 大阪圭吉 『カンカン虫殺人事件』 青空文庫
それに引き換え、勘次の父は村会を圧する程隆盛になって来た。
— 横光利一 『南北』 青空文庫
作例 · 標準
兄は活動的だが、**に引き換え**、弟は物静かな性格だ。
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この地域は乾燥している**に引き換え**、隣接する地域は豊かな緑に覆われている。
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彼の主張は説得力があるように聞こえるが、**に引き換え**、証拠はほとんどない。
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