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誘き寄せる

おびきよせる
動詞
1
標準
文例 · 用例
してみると権力と金力とは自分の個性を貧乏人より余計に、他人の上に押し被せるとか、または他人をその方面に誘き寄せるとかいう点において、大変|便宜な道具だと云わなければなりません。
夏目漱石 私の個人主義 青空文庫
SOSは、返電があってから、本船の位置を確報して救助船に無駄な動きをさせずに一刻も早く誘き寄せるのが大変な仕事なのだ。
牧逸馬 運命のSOS 青空文庫
それはずいぶん恐ろしい……どうかして、うまくお角を誘き寄せる工夫はないか。
他生の巻 大菩薩峠 青空文庫
怪我をしているのは赤星刑事ですよって云われて驚いて来たんだが、――君は犯人を誘き寄せるには成功した、しかし、惜しいことだった」 赤星は黙っていた。
大倉※子 鳩つかひ 青空文庫
ゴトゴト軋む破片岩の長い階段を越えて河原に立つと、正面に眉を圧して猫又谷の大雪渓が、奔騰する雲の中から私達を誘き寄せるように姿を顕した。
木暮理太郎 黒部川奥の山旅 青空文庫
」「烏賊は夜釣るのか――」「灯りで誘きよせるんだ。
牧野信一 夏ちかきころ 青空文庫
――あの女の住居の近くに、こんな売卜をはじめたのも、玉枝を誘きよせる手段には違いないが、今ここで女に縄を打てば、すぐ一方の敏感な悪魔の首領を逃がしてしまう。
吉川英治 牢獄の花嫁 青空文庫