目を楽しませる
めをたのしませる
表現動詞-一段
標準
to be pleasure to the eye
文例 · 用例
滑るような床張りの中央に、古物らしいイタリイ製の水盤が置かれて、低いゆったりしたソファに椅子が、木製の美術的な小卓をかこんで巧みに配置され、白い壁にとりつけてある目を楽しませるだけの飾棚や、壁にかかっている見事な織物や金属製の飾物、どの一つにも豊かな詩趣と、驚くばかりの贅が、こらされていた。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
それは鉄道会社経営のホテルや、公園の休憩所のところどころに、この熊の彫刻をかざりつけておいたなら、どんなにか人目を楽しませるだらうといふことだつた。
— 大正十五(一九二六)年 『茶話』 青空文庫
ただ、現在、河北平野にある村落が、塵埃をかぶって地面にもぐってるに比べて、中支平野の村落は、ずっと地上に背を伸しているし、その屋背の曲線の美で人の目を楽しませるものも多い。
— 豊島与志雄 『北京・青島・村落』 青空文庫
清い水草の目を楽しませるものは行く先にある。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
私みたいな醜い姿を見たとて、なんで目を楽しませることがあるもんですか。
— 小川未明 『いろいろな花』 青空文庫
その祝言も、ただ口で目出たい事を述べるだけでは不十分でありますから、節を付けて面白く歌うとか、それを楽器に合わすとか、手振り・身振りを加えて所謂|踊をするとか、人形をまわすとか、猿を使うとか、いろいろ工夫をして参りまして、はては人の耳目を楽しませるという方が主となって参ります。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
さびしい神さまの目を楽しませることができれば、自分の願いは達すると思ったのであります。
— 小川未明 『千羽鶴』 青空文庫
二人は、花屋の前で、しばらく花を見て、目を楽しませると、窓の際から離れ、肩を並べて、ふたたび自動車に乗って働くために立ち去ったのです。
— 小川未明 『ガラス窓の河骨』 青空文庫
作例 · 標準
庭園には色とりどりの花が咲き、訪れる人の目を楽しませている。
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