地炉
じろ異読 ちろ
名詞
標準
fireplace or hearth dug into the ground or floor
文例 · 用例
そして、戸外へ走りでようとして起きながら見ると、もう何もいずに灰をかけてあった地炉の火が微に光っていた。
— 田中貢太郎 『妖怪記』 青空文庫
旅僧はずだ袋の中から赤い小さな紙片を二三枚出して、何か唱えながらそれを地炉の火に入れた。
— 田中貢太郎 『妖怪記』 青空文庫
お作はいきなり起って地炉の傍へ往くとともに、懐の守袋の中に入れてある木札を執ろうとしたが手が顫えて執れないので、その紐を引きちぎって袋ごと火の中へ投げ入れた。
— 田中貢太郎 『妖怪記』 青空文庫
消えかけた地炉の火の微に残っているのが室の真中に見えた。
— 田中貢太郎 『怪しき旅僧』 青空文庫
と、地炉の火の光で頭だけ朦朧と見えていた旅僧の右の手は、其の時地炉の火の中へ延びて往った。
— 田中貢太郎 『怪しき旅僧』 青空文庫
で、旅僧は其の鍋の中へ米と水を入れて、地炉の自在鉤にかけた後で左右の足を踏み延ばして、それを炉縁に当て何時の間にか傍に来ていた鉈で、膝節から薪を割るようにびしゃびしゃと叩き切って、其の切れを地炉の中にくべると、火が盛んに燃えだして鍋の飯が煮立って来た。
— 田中貢太郎 『怪しき旅僧』 青空文庫
飯がなくなると、旅僧は手桶の杓をとって一口水を飲んだが、咽喉へ入れたあまりを地炉の火の上へ吐きだした。
— 田中貢太郎 『怪しき旅僧』 青空文庫
すると地炉は泥池になって水が溢れるようになるとともに、ふいふいと蓮の葉が浮きだして白と紅の蓮の花が一時にぱっと咲き、数多の蛙が集まって来て声をそろえて喧しく鳴きだした。
— 田中貢太郎 『怪しき旅僧』 青空文庫
作例 · 標準
古民家には、床に掘り込み式の地炉があり、囲炉裏としても使われていました。
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冬の寒い夜は、地炉で暖を取りながら、家族で鍋を囲むのが楽しみでした。
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地炉の火が、部屋全体を暖かく、そして穏やかな光で照らしていました。
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