幻辞.com

意想

いそう
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼等は何等かの形に於て、人の気附かない意想外の変装をし、手に爆弾をかくして「反動」の窓に覗いている。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
私は午前中は読書執筆に費し、午後はその天竜河や、その支流に山女魚釣りに出かけるのだが、この山女魚は、全く意想外の処に住んでいて、釣った人間を驚かせる。
葉山嘉樹 信濃の山女魚の魅力 青空文庫
学生時代には学期試験とか学年試験とかいうものがやはりそうした峠になっていたが、学校を出ればもうそうしたものはないかと思うと、それどころか、もっともっとけわしい山坂が不規則に意想外に行手に現われて来た。
寺田寅彦 初冬の日記から 青空文庫
実際的の問題は往々意想外に複雑であるから、一通り以上に述べたような分析をしてその結果を綜合しても事実上そう思った通りにならぬ場合がある。
寺田寅彦 物理学の応用について 青空文庫
この「最後の人」よりもずつと低調で、結末の意想が割につまらなくはあつたが、同じやうにちよつとした文藝内容を捉へて、それを映畫的にうまく生かしたものに「救ひを求むる人々」がある。
南部修太郎 文藝作品の映畫化 青空文庫
意想うべしではないのですか。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
もとより酒席の出來事であり、根も葉もないその場限りの一些事で、とりたてて言ふほどのことでもないが、とかくかういふことはゴシツプ的に誤傳されて、意想外な風聞を立てられたりするので、逆にこつちから手※しをして、ありのままの事實を報告しておかうと思ふ。
萩原朔太郎 中央亭騷動事件(實録) 青空文庫
また意想外な奏効を見てはほくそ笑みもしよう。
岡本かの子 生々流転 青空文庫