小夜時雨
さよしぐれ
名詞
標準
light shower on a night in late autumn and early winter
文例 · 用例
だまされし星の光や小夜時雨 羽紅 見方によつては厭味な所謂月並にもなり得るであらうが、時雨といふ現象の特徴をよく現はしたもので、氣象學教科書に引用し得るものであらう。
— 寺田寅彦 『天文と俳句』 青空文庫
小夜時雨、それはいつの間にか通り過ぎて、薄い月が夢のように鴨川の水を照らしていた。
— 岡本綺堂 『鳥辺山心中』 青空文庫
目を覚して気がつくと、小夜時雨が庇に寂しい音を立てている。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
胸苦しい夢を見て目が覚めた刹那の気持と、小夜時雨というものとの間にも、何らか調和するところがあるように思う。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
これならばまさしく小夜時雨だ。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
独居のねぶり覚ますと松が枝にあまりて落つる雪の音かなさよしぐれ今は外山やこえつらむ軒端に残る音もまばらに山里は日にけに雪のつもるかな踏みわけて訪ふ人もこなくにしら雪のうづみ残せる煙こそ遠山里のしるしなりけれ これらの冬の歌は、半蔵が郷里の方に残して来た旧作である。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
小夜時雨が窓を打つ音を聞きながら、静かに読書を楽しんだ。
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旅の途中で、突然の小夜時雨に見舞われ、宿へ急いだ。
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彼女の心は、まるで小夜時雨のように、はかなくも美しい憂いを帯びていた。
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