乱離
らんり
形容詞-たる副詞-と名詞-の形容詞
標準
dispersed (of citizens in a war-torn country, etc.)
文例 · 用例
神よ、しかしそれがよく編みなされてゐればゐる程、破れる時には却て速かに乱離することを知つてをります。
— 小林秀雄に 『我が祈り』 青空文庫
我国で乱離の世と云へば先づ足利の末世を指すのであるが、博奕が此時代から大に盛んになつた。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
つまり中世乱離の頃は戦争と博奕といふものが密接な関係を有して居たのが、末代太平の世には山の祭と云ふものと博奕とが大きな関係を持つやうになつた。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
時に年四十六、詞に曰く、|天降乱離兮孰知其由。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
其の時其の大臣が、色々昔の乱離の世の例を引き出して「さまざま賢く申されけるに、宗全は臆したる色もなく」一応は尤もなれど、例を引くのが気に喰わぬと云った。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
熊沢伯継の『集義書』に、神林伐られ水|涸れて神威|竭く、人心乱離して騒動絶えず、数百年して乱世中人が木を伐るひまなきゆえ、また林木成長して神威も暢るころ世は太平となる、といえり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
昔から五代乱離といいまして、なにしろ僅か五十四年のあいだに、梁、唐、晋、漢、周と、国朝が五たびも変ったような混乱時代でありますので、文芸方面は頗る振わなかったようです。
— 録異記 『中国怪奇小説集』 青空文庫
しかしまた一方には、五代乱離といえどもみな国史ありといわれていまして、皆それぞれの国史を残している位ですから、文章まったく地に墜ちたというのではありません。
— 録異記 『中国怪奇小説集』 青空文庫
作例 · 標準
長引く戦乱によって国は荒廃し、多くの民草が家を追われて乱離の憂き目に遭っている。
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故郷の村がダムの底に沈むことになり、幼馴染たちは全国各地へと乱離してしまった。
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家族が離れ離れになる乱離の苦しみを二度と繰り返さないために、平和の尊さを語り継いでいかなければならない。
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