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片端

かたはし
名詞
1
標準
one edge
文例 · 用例
以前は私も、たいへん画が好きで、画家の友人もたくさんあって、その画家たちの作品を、片端からけなして得意顔をしていた事もあったのですが、昨年の秋に、ひとりでこっそり画をかいてみて、その下手さにわれながら呆れてそれ以来は、画の話は一言もしない事にきめました。
太宰治 炎天汗談 青空文庫
かくして出来た大きな氷柱を片端から折り取って氷蔵へ収め、夏まで貯蔵するのである。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
フリイデリイケは何遍でも面白さうに耳を傾けてゐて、この次の十二度目には、この色の蒼いパリイの女が、どうしてそんな決心をしたかと云ふ、その小説の片端をなりとも聞き出したいと思ふのである。
DAS FAMILIENFEST 祭日 青空文庫
上歯と下歯がきっちり合い、引緊って見える口の線が、滑かになり、仏蘭西髭の片端が目についてあがる――父親は鮨を握り乍らちょっと眼を挙げる。
岡本かの子 青空文庫
だれであったか忘れたが昔のギリシアの哲学者の一人は集会所のベンチの片端に席を占める癖があった。
寺田寅彦 破片 青空文庫
そして虫の生活が次第に人間に近く見えて来ると同時に、色々の詩的な幻覚は片端から消えて行った。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
そうかと思うと、ゆらゆらとゆれ動きながら三階の窓を片端から順々に照らして行くのである。
寺田寅彦 異質触媒作用 青空文庫
そうして、若い娘と若い男二人がその奇抜な新宅の設備にかかっている間に、年老った方の男一人は客車の屋根の片端に坐り込んで手風琴を鳴らしながら呑気そうな歌を唄う。
寺田寅彦 鴉と唱歌 青空文庫
作例 · 標準
彼女はリボンの片端を指先に巻きつけながら、何か考え事をしているようだった。
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散らかった部屋の片端に、いつか読もうと思っていた本が埃を被って転がっている。
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「あ、そっちの片端を持っててくれる? 布を真っ直ぐに裁ちたいんだ」
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長い廊下の片端から、パタパタと誰かが駆け寄ってくる足音が聞こえた。
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