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活々

活々
名詞
1
標準
文例 · 用例
いつでも活々として元気がよく、その癖気は弱くて憎気の少しもない児であった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
「やつぱり朝はおみおつけがどうしたつて要りますなあ」だの、「扇子といふやつはよく置忘れる代物ですなあ」とか云つてれあともかく活々してる奴等が、現代だの犯罪心理なぞとホザき出すので、通りすがりに結婚を申込まれた処女みたいなもんで、私は慌ててしまふんだ。
中原中也 散歩生活 青空文庫
悪賢い小商人がいちばん活々して生きてゐるといふ有様だ。
中原中也 生と歌 青空文庫
斯かる場合に稀薄にされた直観に気付くことなく、何とか直観濃厚の時節に於けるが如く活々としたいものだと思つて、新しい方法を講じようとして何かと議論すればする程、直観層は荒れるばかりである。
中原中也 近頃芸術の不振を論ず 青空文庫
彼の眼は絶えず微妙にも正確な角度をなして活々してゐる。
中原中也 青年青木三造 青空文庫
汽車には太く倦じた体で、夫人は腕を仰向けに窓に投げて、がっくり鬢を枕するごとく、果は腰帯の弛んだのさえ、引繕う元気も無くなって見えたが、鈴のような目は活々と、白い手首に瞳大きく、主税の顔を瞻って、物打語るに疲れなかった。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
活々した、何の花か、その薫の影はないが、透通って、きらきら、露を揺って、幽な波を描いて恋を囁くかと思われる一種微妙な匂が有って、掻巻の袖を辿って来て、和かに面を撫でる。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 と見る見る瞳にうるみを持ったが、活々した顔は撓まず、声も凜々と冴えた。
泉鏡花 婦系図 青空文庫