愁
うれい
名詞
標準
文例 · 用例
此子が為、我が為、不自由あらせじ、憂き事のなかれ、少しは余裕もあれかしとて、朝は人より早く起き、夜はこの通り更けての霜に寒さを堪へて、『袖よ、今の苦労は愁らくとも、暫時の辛棒ぞしのべかし。
— 樋口一葉 『軒もる月』 青空文庫
また「秋の歌」のうちで「白く灼くる夏を惜しみつつ、黄に柔かき秋の光を味わわしめよ」といって人生の秋の黄色い淡い憂愁を描いている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして、ボオドレエル自身の説明{9}によれば、「ダンディズムは頽廃期における英雄主義の最後の光であって……熱がなく、憂愁にみちて、傾く日のように壮美である」。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
人を馬鹿にしているこの駄洒落は異郷の旅愁をかえって慰めてくれた。
— 九鬼周造 『偶然の産んだ駄洒落』 青空文庫
旅愁は人生の旅にもおそいかかってくる。
— 九鬼周造 『偶然の産んだ駄洒落』 青空文庫
とにかく私は、あの海老茶色のリボンを考へ、その書生帽子を思ふだけでも、ふしぎになつかしい独逸の戯曲、アルト・ハイデルベルヒを聯想して、夏の青葉にそよいでくる海の郷愁を感じたりした。
— 萩原朔太郎 『夏帽子』 青空文庫
それは感覺でない、激情でない、興奮でない、ただ靜かに靈魂の影をながれる雲の郷愁である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
まだ幼けなき少年の頃よりして、この故しらぬ靈魂の郷愁になやまされた。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
ウィキペディア
「愁」 (うれい) は、日本のロックバンド、Kagrra,の12枚目のシングル。2004年1月1日にコロムビアミュージックエンタテインメントから販売。
出典: 愁 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0