来品
らいひん
名詞
標準
文例 · 用例
彼女は延いて日本人の文学が、総て外国の模倣で、それゆゑ舶来品に比べて、無下に劣等なものであることを口にした。
— 徳田秋聲 『歯痛』 青空文庫
それで彼此往来するにしても俥からでなしに、わざわざ古めかしい女駕籠を仕立てたほど和蘭の舶来品扱ひにされた。
— 北原白秋 『水郷柳河』 青空文庫
元来品位を重んじ過ぎたり、あまり高尚にすると、得てこんな事になるものだ。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
身体へつけるいっさいの舶来品を売っていたと云っても差支ない。
— 夏目漱石 『道楽と職業』 青空文庫
創作をするものは、西洋人の真似をして、舶来品まがいの危険物を製造するのである。
— 森鴎外 『沈黙の塔』 青空文庫
石鹸は七十銭位の舶来品を使っている。
— 森鴎外 『鶏』 青空文庫
ところが近頃舶来品排斥思想が一般に行き渡ると、真先にこの習慣を打ち破って舶来のノートや鉛筆を買い始めたのは矢張り彼等学生であった。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
この金を、何時、何に、使うか、この辺が、よくお判りなく、舶来品をこちらで作ろうとなさっている。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫