宝積
ほうしゃく
名詞
標準
文例 · 用例
ああ、まさにこれこそ、観無量寿経や宝積経に謳われている、阿弥陀仏の極楽世界なのであろうか※ 階上は階下と同様無装飾の室だった。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
その聴き去るに難き美しさは、この一書を綴るの労を厭わぬほどにして、正に宝積経や源信僧都の往生要集の如きは、到底比すべくも非ずと思いたりき。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
『大宝積経』七八に、王舎城の迦蘭陀竹園は無双の勝地で、一切の毒虫なく、もし毒虫がこの園に入らば毒心がなくなる。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
智海は昭和十五年、七十二歳の春、続蔵を終って正続五千百二巻の写経を完了し、七月、ラッサの宝積院で枯れるように死んだ。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫
」と、宝積経に書いてあるのが本当であるとしたら、山奥に棲む蟒のように、あの体から毒気を噴き出す爬虫類でもあるらしかった。
— 谷崎潤一郎 『二人の稚児』 青空文庫
「山からじか卸しの炭だ、宝積寺の本場の堅炭だ」 万三郎はやけにどなる。
— 山本周五郎 『風流太平記』 青空文庫