肥痩
ひそう
名詞
標準
文例 · 用例
擁剣蟹は、脚の附け際の肉がうまいので知られているが、獲られた日によってひどく肉の肥痩が異うことがある。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
七宝とはまず女宝とて、膚艶に辞潔く妙相|奇挺黒白短なく、肥痩所を得、才色双絶で志性金剛石ほど堅い上に、何でも夫の意の向うままになり、多く男子を産み、種姓劣らず、好んで善人を愛し、夫が余女と娯しむ時も妬まぬ、この五つの徳あり。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
かくて馬武の面前で、趙孝、趙禮の兄弟が、身の肥痩を競ひ死を爭うた。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
そして線表現の要領としての速度の緩急、肥痩の加減、軽重の調子、その他すべて一層に安気なる緊張のもとにやられてゐる。
— 北大路魯山人 『古染付の絵付及び模様』 青空文庫
今は暑気も厭はしく汗も一人前に湧くが、体の肥痩に関はらずむかしも今も変らないところは、わたくしの体は四季を問はず何日もつねに飲みものを要求してゐる。
— 佐藤春夫 『飲料のはなし』 青空文庫
栄養供給の多寡によって、適当に肥痩せしめるのも一法だが、もっと手っとり早い方法がある。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
栄養供給の多寡によって肥痩せしめるのも一法だが、もっと手っとり早い方法がある。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫