弾三
たまさん
名詞
標準
文例 · 用例
最後に「爆弾三勇士」があったが、これも前に一見した新派俳優のよりもはるかにおもしろく見られた。
— 寺田寅彦 『生ける人形』 青空文庫
何となく疲労を感じる、緑平老の供養で一杯やつてから活動へ出かける、妻吉物語はよかつた、爆弾三勇士には涙が出た、頭が痛くなつた、帰つて床に就いてからも気分が悪かつた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
当地は爆弾三勇士の一人、作江伍長の出生地である、昨日本葬がはな/″\しく執行されたといふ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
お隣の蓄音器がまたうたひだした、浪花節、肉弾三勇士のなかの、赤い夕日に照らされて、の唄にはほろりとした、あのうたはたしかに我々の心にひゞく、大和民族の血潮を沸き立たせるものを持つてゐる、私にはヂヤズよりも快感を与へる。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
津田の細君の幾子はとりつき場を失ったように、乾しものを直したりしながら、さもこの唄を唄えといわんばかりに、琴うたでもうたうような調子はずれの弱々しい声で、 廟行鎮の敵の陣 われの友隊すでに攻むと、「爆弾三勇士」の歌をうたい、また油障子の方へ去ってゆく。
— 宮本百合子 『だるまや百貨店』 青空文庫
土民仲間にあつては「爆弾三勇士」なぞは常に到処に見出される。
— 石川三四郎 『農本主義と土民思想』 青空文庫
松田家は早雲以来|股肱閥閲の名家で、枢機にあづかり勢威をふるつてゐたが、憲秀に三人の子供があつて、長男が新六郎、次男が左馬助、末男が弾三郎と云つた。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
四方八方が肉弾三勇士のレコードでまことに物状騒然たる有様である。
— 坂口安吾 『天才になりそこなつた男の話』 青空文庫