煩い
わずらい
名詞頻度ランク #41972 · 青空 488 例
標準
worry
文例 · 用例
すくなくとも家庭上の煩いなどから、絶えず苛々して居た古い気分が一掃されて来た。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
今更らしく死んだ人を悲しむのでもなく妹の不幸を女々しく悔やむのでもないが、朝に晩に絶間のない煩いに追われて固く乾いた胸の中が今日の小春の日影に解けて流れるように、何という意味のない悲哀の影がゆるんだ平一の心の奥底に動くのであった。
— 寺田寅彦 『障子の落書』 青空文庫
而もこれは婦の方から種々の問題を持出して居るやうだそして多少か煩いといふ氣味で男はそれに説明を與へて居たが隨分丁寧な者で決して『ハア』『そう』の比ではない。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
慧鶴は、それは自分の主観の煩いが向うに映ってそう見えるのではあるまいかと訝った。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
お若と云うのは、一輪の冬牡丹を凩に咲かす間もなく、その家で煩いついて、いわゆる労症の、果はどっと寝て、枕も上らないようになると、件の間夫の妹と称する、いずくんぞ知らん品川の女郎上り。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」「煩い、勝手になさいよ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
まったくは、あの御守殿より、私の方が口説くには煩いんだから、その積で、しっかりして。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
死ぬほどの思いで、辛抱はしたんだが、遣切れなくなって煩いついた。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
標準
illness