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葉落ち

はおち
名詞
1
標準
文例 · 用例
あれでは、我慢が仕切れまい、真砂町の井筒の許で、青葉落ち、枝裂けて、お嬢と分れて来る途中、どこで飲んだか、主税も陶然たるもので、かっと二等待合室を、入口から帽子を突込んで覗く処を、め組は渠のいわゆる(こっち。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
木の葉落ち落ちて森寂に、風留むで肅殺の氣の充つる處、枝は朱槍を横へ、薄は白劍を伏せ、徑は漆弓を潛め、霜は鏃を研ぐ。
泉鏡花 月令十二態 青空文庫
けれども、また、葉落ちる秋あれば花咲く春あり。
太宰治 人物に就いて 青空文庫
木の葉落ちつくせば、数十里の方域にわたる林が一時に裸体になって、蒼ずんだ冬の空が高くこの上に垂れ、武蔵野一面が一種の沈静に入る。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
もしそれが木葉落ちつくしたころならば、路は落葉に埋れて、一足ごとにがさがさと音がする、林は奥まで見すかされ、梢の先は針のごとく細く蒼空を指している。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
秋やや老いて凩鳴りそむれば物さびしさ限りなく、冬に入りては木の葉落ち尽くして庭の面のみ見すかさるる、中にも松杉の類のみは緑に誇る。
国木田独歩 青空文庫
梢よりは音せぬほどの風に誘われて木の葉落ち、流れはこれを浮かべて走る。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
葉落ちて天下の秋を知るとは古人の言だが、一行の落ちに新吉は人生を圧縮出来ると思っていた。
織田作之助 郷愁 青空文庫