うっかり者
うっかりもの
名詞
標準
careless person
文例 · 用例
また、少し感の悪いうっかり者が、とんでもない失策を演じながら当人はそれと気がつかずに太平楽な顔をしているのも、やはり涼しい顔の一種に数えられるようである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
ずいぶん、うっかり者のようでございますが、けれども、それは私だけでなく、世間のひと皆、新聞の美しい広告を見ても、その図案工を思い尋ねることなど無いでしょう。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
おれもぼんやりだが、おめえもよっぽどうっかり者だぜ。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
私の如きうっかり者は招待されるとついその手に乗りたがる傾向があるので大いに用心している次第である。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
操舵手がうっかり者か、無視したのか。
— THE MASTER CRIMINAL 『悪の帝王』 青空文庫
まったく、私はうっかり者です。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
私は若しやあの暗い中で乳色の糸のような芽生がそのまま朽ちてるんじゃあないかとも、だれかうっかりものが掃除の時にするどいくわのさきでスッパリと思いきりよく殺してしまったんじゃないかとも思いまわして不安心な日を垣根の黒土を見ては送って居た。
— 宮本百合子 『つぼみ』 青空文庫
「叔父さんはね、あたしのようなうっかりものには解らないが、お延にならきっと解る。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
作例 · 標準
例句
彼はうっかり者で、いつも何か忘れている。
私はうっかり者なので気をつけている。
うっかり者の彼女は物を落とすことが多い。