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何となし

なんとなし
副詞
1
標準
somehow
文例 · 用例
ともかくもあの頃の『ホトトギス』には何となしに活々とした創成の喜びと云ったようなものが溢れこぼれていたような気がするのであるが、それは半分は読者の自分がまだ若かったためかもしれない。
寺田寅彦 明治三十二年頃 青空文庫
「ほう、まだ起きていたのか」と云ってびっくりしたような顔をして見せるのであったが、その顔に何となしに寄る年の疲れが見えて鬚の毛の白くなったのが眼につくのであった。
寺田寅彦 追憶の冬夜 青空文庫
この花の放つ香気には、何となしに日射病の悩みが思われる。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
何となしに物新しい心のときめきと云つたやうなものを感じた。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
後には森を背負ひ、門前の小川には小橋がかゝつて居る、何となしに閑寂な趣のある好い土地だと思ふ。
寺田寅彦 寫生紀行 青空文庫
何となしこの小春日にふさわしい長閑なものの名である。
寺田寅彦 初冬の日記から 青空文庫
僕も何となし民子をばそんな所へやりたくなかった。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
そして、思いなしか、眼の光にも曇りが出来て、何となしに憔悴した表情がこの人の全外容に表われているのであった。
寺田寅彦 雑記(2) 青空文庫
作例 · 標準
窓の外を眺めていると、何となしに秋の気配を感じるようになった。
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何となしに手に取った雑誌に、今の自分に必要な言葉が書かれていた。
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夕暮れ時の街を何となしに歩いていると、どこからかカレーの匂いがしてきた。
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何となし(なんとなし) — 幻辞.com