押し入れる
おしいれる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to shove in
文例 · 用例
はッと私は空想の世界を去って、鑢をポケットに押し入れるなり、紙の漏斗を製って、火薬を電球の中へ注入しはじめた。
— 小酒井不木 『鼻に基く殺人』 青空文庫
その室へ私を押し入れると、ピトンは逃げて行って了いました。
— 国枝史郎 『西班牙の恋』 青空文庫
何所へ行く気なのか解らないので、無理にも蒲団の中へ押し入れると、その時はぢつとしてゐるが、暫くすると又動き出すのだつた。
— 田畑修一郎 『鳥羽家の子供』 青空文庫
スケッチ帖を懐中に押し入れると、丘を駆け下りました。
— 小川未明 『丘の下』 青空文庫
持っていた小次郎の片袖と美作の印籠とを夢中のように懐中へ押し入れると褄を取り上げ、建物の一面に添いながら、鈴江は表門のほうへ走り出した。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
博物館にまで押し入れるんだ!
— 佐藤武夫 『イリイッチの長靴』 青空文庫
このあいだに――」 忠相が、そこばくの小判を紙に包んでそっと泰軒の袂へ押し入れると、眠っているはずの泰軒先生、うす眼をあけて見てにっことしたが、そのまま前にも増して大きないびきをかき出した。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
今日は吉岡秘書官としてお目にかからせて頂きましょう」 はっとしている宮本夫人を押し入れるようにして、S夫人は室内に入り、同時に自分で扉を閉めてしまった。
— 大倉※子 『情鬼』 青空文庫