揚がり屋
あがりや
名詞
標準
文例 · 用例
――では、伝六、そっちの湯づけのほうは揚がり屋敷へおっぽり込んでおいてな、江戸錦どんとあとからゆっくりやって来なよ。
— 毒色のくちびる 『右門捕物帖』 青空文庫
揚り屋にひかえていた小姓の石田佐吉と大谷平馬のふたりは、はいッと、待ちうけていたように、すぐ秀吉のうしろに廻って、ごしごしと襟くびから手のさきまで、力にまかせてこすった。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「市松」 秀吉は、浴後の身をへ揚り屋の腰掛にかけると、まだ乾かぬ汗を拭き拭き、小姓の古参福島市松を前に呼んで、こう軍令を口授した。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
湯殿の揚り屋といってもかなり広い。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
寧子は、湯殿の揚り屋に脱ぎ捨てられた良人のものを自身で畳みつけていた。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
寧子のさしずの下に、替えの衣裳や足袋、懐紙など細々捧げて、それへ取揃えていた侍女たちは、その背を見ると、あわてて揚り屋のお次へ退がってしまった。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫