平侍
ひらざむらい
名詞
標準
文例 · 用例
かりそめにも、源九郎御曹子には、亡き義朝様の血をうけつがれたお一方ではありませんか」「鎌倉殿は嫡流でおわす」「とはいえ、いかに何でも、平侍のするような卑しい役目を、しかも御家人たちの打揃っている晴の中で、わざわざ骨肉のあなた様へお命じなさらなくても」「もう、その事は、云うてくれるな」「申しますまい。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
それは部将以下の平侍から足軽にいたるまでの一貫している精神だった。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
加藤九郎次、たぶん徳川家の一|平侍にすぎないものであろう。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
そのほかは旗本から平侍や足軽までを合わせても、千人には足りなかった。
— 第六分冊 『新書太閤記』 青空文庫
そして、大久保家へ身をよせた当初の人は法体であったが、中頃には医者も出、やがて平侍になって銀左衛門の代まで来たのだということだった。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
かつ先例を按ずるに、歯科医佐藤|春益の子は、単に幼くして家督したために、平士にせられている。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
加番は各|物頭五人、徒目付六人、平士九人、徒六人、小頭七人、足軽二百二十四人を率ゐて入城する。
— 森鴎外 『大塩平八郎』 青空文庫
従って不平士族の数は他地方に優るとも劣らなかった筈である。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫