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薙町

薙町
名詞
1
標準
文例 · 用例
育ててもらった家のことを悪く云うように聞えては困るし、またその必要もないから、詳しいことは省略するが、薙町にあるその家は、いつもひっそりとして、氷室のように湿っぽく、暗く、そして冷たかった。
山本周五郎 やぶからし 青空文庫
正直なところそれにも心を惹かれたが、なにより薙町の家を出たかった。
山本周五郎 やぶからし 青空文庫
そのまま忍び出るつもりだったが、薙町の家とは違って構えも大きく、わたくしは来たばかりで、どこから出たらいいのか見当もつかなかった。
山本周五郎 やぶからし 青空文庫
よし里帰りがゆるされていたとしても、わたくしは薙町へ帰る気持はなかった。
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こう云うと恩知らずで薄情のように聞えるかもしれないが、薙町の家族もわたくしの帰るのをよろこびはしない。
山本周五郎 やぶからし 青空文庫
薙町にいたとき聞いた知恵で、松井町の杵屋という店を訪ね、どうやら三両という金を借りることができた。
山本周五郎 やぶからし 青空文庫
薙町で育った十六年に比べれば、細貝での十年は一生にも当るくらいだ。
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