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泊まり掛け

とまりがけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
あのころの田舎の初節句の祝宴はたいてい二日続いたもので、親類縁者はもちろん、平素はあまり往来せぬ遠縁のいとこ、はとこまで、中にはずいぶん遠くからはるばる泊まりがけで出て来る。
寺田寅彦 竜舌蘭 青空文庫
それから二三日たって、ようよう泊まりがけに来ている母に繰り言を言って泣くことができるようになった。
森鴎外 最後の一句 青空文庫
もっとゆっくり隣村の湯舟沢や、山口や、あるいは妻籠からの泊まり客を家に迎え、こちらからも美濃の落合の祭礼や中津川あたりの狂言を見に出かけて行って、すくなくも二日や三日は泊まりがけで親戚知人の家の客となって来るようでなくては、どうしても二人には山家のような気がしなかった。
第一部上 夜明け前 青空文庫
前の晩から泊まりがけで働きに来ている百人ばかりの伊那の助郷が二組に分かれ、一組は問屋九郎兵衛の家の前に、一組は半蔵が家の門の外に詰めかけていた。
第一部下 夜明け前 青空文庫
やがて納棺の用意もできるころには、東西の隣宿から泊まりがけで弔いに来る親戚旧知の人々もある。
第二部上 夜明け前 青空文庫
泊まりがけで来ている寿平次夫婦、得右衛門、それに勝重なぞは今一夜を半蔵のもとに送って行こうとしている。
第二部上 夜明け前 青空文庫
馬籠での祭礼復興と聞いて、泊まりがけで近村から入り込んで来る農家の男女もすくなくない。
第二部下 夜明け前 青空文庫
山県陸軍卿が御用商人の三谷のこの寮へ行って、堀の小さんと泊まりがけで逢曳したのも当時人の噂に上った。
佐藤垢石 みやこ鳥 青空文庫