屋上庭園
おくじょうていえん
名詞
標準
rooftop garden
文例 · 用例
近年東京会館の屋上庭園などで涼みながら銀座へんのネオンサインの照明を見おろしているときに、ふいとこの幼時の南磧の納涼場の記憶がよみがえって来て、そうしてあの熱い田舎ぜんざいの水っぽい甘さを思い出すと同時になき母のまだ若かった昔の日を思い浮かべることもある。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
それから数日後にまた同じ屋上庭園から今度は少しばかり前とちがって建物の反対側へ飛んだ女があった。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
君はきっと、銀座か新宿のデパアトの屋上庭園の木柵によりかかり、頬杖ついて、巷の百万の屋根屋根をぼんやり見おろしたことがあるにちがいない。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
歳子の兄の家の屋上庭園から春は雲のやうに眺められるその桜の木も、庭の中にあつて近づいて見るとみな老樹だつた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
自宅から自動車で迎へに来たせん子は、赤子を抱いたまゝ会場を廻つたので疲れて、今食堂で何か飲物を摂つてゐる――桂子はたゞ一人闇空の下に立ち現はれてQ――芸館の屋上庭園を靴の底に踏み締めた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
「屋上庭園」といふ三號雜誌を刊行したのもその頃の事である。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
北原われわれの雑誌に「屋上庭園」といふ名を付ける。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
此日屋上庭園の二号が発売禁止になつたといふ知らせを得る。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
作例 · 標準
例句