組付き
くみつき
名詞
標準
文例 · 用例
そのひまに母は走りのきしが、不意を打たれて倒れし王は、起き上りて父に組付きぬ。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
翁はこれをかいやり棄てて、なほも王を引寄せむとするに、王はふりかへりて組付き、かれこれたがひに声だに立てず、暫し揉合ひたり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
大正八年の收穫の頃になつて、元右衞門とツネと、東京に行く行かさぬといふことで、とうとう喧嘩になり、ツネは元右衞門に組付き、噛付いて腕に怪我をさした。
— 桑原隲藏 『支那の古代法律』 青空文庫
「親分、我慢がならねえ、助太刀だツ」 ガラツ八は暗がりから飛出して、むずと曲者の後から組付きました。
— 辻斬綺談 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「神妙にせい」 續くガラツ八は、曲者の背後から、ガツキと羽掻締めに組付きます。
— 双生兒の呪 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「神妙にせい」 後から八五郎がガバと組付きました。
— 庚申横町 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「親分、打たうか、縛らうか、それとも水へ投り込まうか」 ガラツ八は漸く葛籠をハネ開けて、曲者の後から無手と組付きます。
— 和蘭カルタ 『錢形平次捕物控』 青空文庫
判るか、八」「判った親分」 ガラッ八の八五郎はいきなり店へ飛んで行くと、神妙な顔をして帳場に控えている吉五郎に組付きました。
— お吉お雪 『銭形平次捕物控』 青空文庫