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板輿

いたごし
名詞
1
標準
文例 · 用例
板輿をお庭にかつぎ入れて帝の御動座を謀りまいらせるものがあったけれども、一橋慶喜はそれを制えて動かなかったという。
第一部下 夜明け前 青空文庫
輦路も嶮難なるところから木曾路は多く御板輿で、近衛騎兵に前後を護られ、供奉の同勢の中には伏見|二品宮、徳大寺宮内卿、三条|太政大臣、寺島山田らの参議、三浦陸軍中将、その他伊東岩佐らの侍医、池原文学御用掛りなぞの人々があると言わるる。
第二部下 夜明け前 青空文庫
君は維新のおん帝、御十七の若帝、御束帯に御冠、御板輿に打乗らせ、天下取ったる公卿将卒に前後左右を護らして、錦の御旗を五十三|駅の雄風に翻へし、東下りを果し玉ひぬ。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
曩昔の東下りの御板輿を白き柩車に乗り換へて、今こそ君は浄土の西の京へと還り玉はめ。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
木犀秋雨ス/板輿昨日游春ノ地/今日何ゾ堪ヘン墓ニ展リ来ルヲ〕そして註に一七日を八月二十九日となしている。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
かつての月卿雲客も、人違いするばかりな窶れ方やら破れ衣のまま、怪しげな竹籠、伝馬、板輿などで、七条を東へ、河原のぼりに入洛して来た。
帝獄帖 私本太平記 青空文庫
と、いい渡されて、獄から板輿へ移されたさいも、「近江ノ入道(道誉)が、身の護送役とは、よいお介添え。
世の辻の帖 私本太平記 青空文庫
」 具行は、きのうも今日も、しごく快活に過ごしていたが、よほど不安に突かれたとみえ、板輿の内から顔をさし出して、「道誉。
世の辻の帖 私本太平記 青空文庫